人道支援を必要としている人、1820万人

世界の最貧国の1つであるイエメンでは今、終わらない紛争、そして貧困と食料不足により、1820万人が人道支援を必要としています。避難を余儀なくされた人々は、紛争による困難のみならず、気候変動による避難にも直面してきました。2023年には、気候に起因する国内避難が新たな避難の主な原因となっています。
長く続く紛争と気候変動、そして人道危機に苦しむイエメンの人々の命を守り、支えるため、今、国際社会からの支援が早急に必要とされています。

2024年7月、イエメン北西部サアダにて大規模な洪水が発生

イエメンのサアダ州で洪水が発生。大雨と雹が避難サイトを襲い、1000棟以上のシェルター、そして人々の生活が破壊されました。
UNHCRは現地のパートナー団体と協力して、被災した人々、最も弱い立場に置かれている家族に仮設住宅や救援物資を届けていますが、さらなる援助が切実に求められています。
イエメンはすでに、何年も続く紛争と近年の中東での情勢悪化、食料不安や飢餓といった人道危機にさらされています。洪水や干ばつといった異常気象、気候変動の影響も、避難を余儀なくされた人々の生活をさらに困難なものにしています。
世界から注目が集まらず常に援助資金不足にあえぐイエメンの人々を、どうぞご支援ください。

洪水被害に遭った避難サイトの様子
洪水被害に見舞われた被災地の様子
UNHCRは現地で救援活動を実施しています

イエメン人道危機
支援を必要とする人、1820万人

国内避難民450万人 支援対象者の女性と子どもの割合77% 食料支援を必要とする人々 1760万人 教育支援を必要としている子ども 620万人

Yemen Humanitarian Needs Overview 2024より

今、「世界最悪の人道危機」で起こっていること

2015年3月にぼっ発したイエメンでの内戦は、厳しい貧困、コレラや深刻な食料不足、そして度重なる洪水にも関わらず激化の一途をたどりました。「世界最悪の人道危機」と呼ばれるイエメンの状況は、かつてないほど悪化しています。そして今も、国際情勢の悪化、ウクライナでの戦争による物価高が世界を襲う中、今のイエメンはそんな余裕すらありません。 コレラやマラリア等にも常に脅かされる中、医療施設の半数は機能しておらず、水道もありません。手を洗おうにも子どもや女性が何キロも先まで水くみに行かなければならないのです。悪路を何キロも歩くか、感染のリスクを負うか。米を買うか、石けんを買うか。食事をするか、医者に行くか。そうした日々迫られる選択をあやまれば、生死にかかわります。人々は、その日一日を生き延びるだけで精一杯なのです。

緊急メッセージ 「イエメンには、あなたが必要です」

UNHCRイエメン事務所 ジャン・ニコラ元代表

今、イエメンは悲惨な状況です。私はUNHCRで21年間活動し、シリアやスーダン、アフガニスタン等で支援にあたりましたが、イエメンは私が経験した最悪かつ絶望的な場所の一つです。避難民の約8割は女性と子どもで、世帯主の4人に1人が女性です。UNHCRの現金給付支援は彼らにとって最後の命綱です。受け取った人の97%が、そのお金で食料を買っているのです。
どれほどわずかな金額でも、すべてのご寄付が必ず意味を持ちます。イエメンはあなたの力が必要です。どうぞ今すぐご支援ください。

今すぐご支援ください。あなたのご寄付が命を守ります。

緊急援助物資の提供

毛布やソーラーランタン、調理器具等の物資の提供や、WFP等と連携し食料配布を行います。※国連世界食糧計画

シェルター支援

家族の命と安全を守る家族用テントや、破壊された家を修復するキット、雨風を防ぐ防水シートなどを提供します。

現金給付支援

食料や薬等の購入、家賃や医療費の支払いなど、命をつなぐためになくてはならない支援です。2024年は、約80万人への支給を目指します。

紛争から逃れた避難民の命を守り、未来を支えるために

UNHCRからの支援物資を受け取った避難民の親子

イエメン国内での新たな避難の波、そして長期間にわたって避難する人々に対応するため、UNHCRは最も弱い立場に置かれた人々へ、シェルター、家庭の必需品、現金給付を含む緊急援助を提供しています。こういった援助にも関わらず、数百万人がイエメンで苦しみ続けています。終わらない紛争は国中の生活状況を著しく悪化させているのです。

UNHCRは2015年に紛争が始まって以来、イエメンで避難を強いられた人々を支え続け、今も刻一刻と変化する戦況の影響により逃れてくる人々のため、現地で粘り強く援助活動を続けています。どうぞ、今すぐご支援ください。

UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)は、 難民の命を守り、保護する機関です。
緒方貞子さんとルワンダ難民
ルワンダ難民を訪問する緒方元高等弁務官
UNHCRは、シリア・アフガニスタン・ウクライナなど世界中で家を追われた難民・国内避難民を支援・保護し、水や食料、毛布などの物資の配布や、難民キャンプなど避難場所の提供、保護者を失った子どもの心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991年から10年間、緒方貞子さんが日本人として初めてUNHCRのトップである国連難民高等弁務官を務めました。 
※紛争や迫害などのため命の危険があり、国外へ逃れた人を「難民」、国内で避難している人を「国内避難民」と呼びます。

あなたのご支援でできること

※1年続けていただいた場合、1ドル=149円換算

毎月1,500円のご寄付

マラリア等の感染症対策に不可欠な蚊帳 約60家族分

毎月3,000円のご寄付

毛布、マット、調理器具等の救援物資セット 約1世帯分

毎月6,000円のご寄付

雨風をしのぎ安全を守る緊急用避難シェルター 約2張分

  • 当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
  • ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
  • Webでご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております

*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。

皆様からのご寄付によって 多くの命が助かります。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
水・食糧の供給から住居、医療、教育まで、長期的に難民を 支えるには、毎月のご支援が欠かせません。ぜひ、ご検討ください。
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