世界の関心が薄れる中で、多くの子どもが命を落としています。
2023年4月にスーダンで勃発した激しい武力衝突により、1138万人以上* が国内外で避難を強いられ、スーダン全土で多くの人々が緊急性の高い食料不安に陥る事態となっています。(* 2024年10月時点)戦闘で国連職員4名が亡くなるなど、激しい攻撃や暴力行為、物資の略奪、性暴力が深刻です。
そして、2024年8月、スーダンの北ダルフール州で、飢饉(ききん)が発生していることが発表されました。紛争と暴力行為が広がる中、多くの人々が飢え、死、貧困による困窮、そして極めて危機的なレベルの急性栄養不良に陥り、こうしている今も、避難を余儀なくされた女性や子ども、男性が命を奪われています。
加えて、洪水等により避難地域の衛生状況は悪化し、8月23日、UNHCRはスーダンでコレラが発生、5人の難民の命が奪われ、多くの難民・国内避難民の命が危険にさらされていることを発表しました。危機が深刻化する中、シェルター支援、衛生状況の改善が急務です。
急増する難民・国内避難民
スーダン国内外で避難する人々
人々は戦闘を逃れて安全を求め、スーダン国内のみならず、チャド、南スーダン、エジプト、エチオピア、中央アフリカ共和国等の近隣諸国へ避難を強いられています。2023年4月の武力闘争勃発依頼、毎日平均2万人が避難を強いられており、暴力から逃れて来る人々の多くは、女性と子どもです。
爆撃、略奪、性暴力 ― 命がけの避難
UNHCRは隣国チャド等に緊急支援チームを派遣。また、南スーダン等では、スーダンから帰還を強いられている難民へもモニタリングを実施し、再び避難を強いられる人々に援助を提供する等、近隣諸国でスーダンから避難を強いられる人々へ救援活動を実施しています。
一人でも多くの命を守りたい。
UNHCRの緊急支援
- 毛布など緊急援助物資、シェルターの提供
- 国境から安全な場所への移送、難民登録
- 水・食料の提供、トイレなど衛生施設の設置
- マラリアやはしか等の感染症対応、栄養治療
- 性暴力の被害者の保護、支援
- 保護者のいない子どもたちの保護、就学支援 など
スーダン国内の事務所には流れ弾、迫撃砲等の被害が及んでおり、さらに略奪等の犯罪が横行しているため、救援活動は非常に困難な状況が続いていますが、UNHCRは敵対行為の即時停止を訴え、また、難民、国内避難民を含むすべての民間人の命を守り、避難を強いられる人々に必要な援助を届けることができるよう、スーダンのあらゆる地域及びスーダン国外の受け入れコミュニティで保護・救援活動を拡大しています。
UNHCRの救援活動にご協力ください
平和的解決への道は遠く、スーダンの紛争はこうしている今も各地で激化しており、多くの人々の命が奪われ、避難を強いられている人の数はさらに増え続けています。
そして避難を強いられている人々は、この紛争以外にも、気候変動による洪水等の自然災害、水由来の疾病の発生といった危機にもさらされています。人々は紛争と自然災害により農地や家畜を失い、食料不安はさらに深刻化することが懸念されます。紛争は激化を続け、この不安定な雨季は11月頃まで続くと言われている中、迅速な救援活動の拡大が急務となっているにも関わらず、スーダンの危機は世界から関心が集まりづらく「忘れられた危機」として、厳しい資金不足に陥っています。
今回の戦闘から逃れてきた人々、そして彼らを受け入れる地域に援助を提供するため、皆様のお力が必要です。どうぞ、今すぐご支援ください。
1950年に設立された国連の難民支援機関です。紛争や迫害により故郷を追われた難民・国内避難民を国際的に保護・支援し、水や食料・毛布などの物資の配布や、難民キャンプなどの避難場所の提供、保護者を失った子どもの保護や心のケアなど、最前線で援助活動に尽力しています。1991~2000年の間、緒方貞子さんが第8代国連難民高等弁務官を務めました。
この国連の難民支援活動を支えるため、広報・募金活動を行う日本の公式支援窓口が、国連UNHCR協会です。
- 当協会へのご寄付は、寄付金控除(税制上の優遇措置)の対象になります。お送りする領収証は確定申告にご利用いただけます。
- ご支援者の皆様にはメールニュース、活動報告等を送らせていただき、難民支援の「今」、そしてUNHCRの活動を報告させていただきます。
- 当協会ウェブサイトからご寄付いただく際の皆様の個人情報はSSL暗号化通信により守られております。
*皆様のご支援は、UNHCRが最も必要性が高いと判断する援助活動に充当させていただきます。