世界の69人に1人、全世界人口の1%以上は故郷を追われています
2023年は1億1730万人が、紛争や迫害などが原因で家を追われました。日本の人口とほぼ同じ人数が世界各地で避難を強いられていることになり、12年連続の増加となります。
そのうち、難民、その他の国際保護を必要としている人は、約4340万人(うちUNRWA*支援対象者は600万人)、国内避難民は約6830万人、庇護希望者は約690万人います。
※UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)は、パレスチナ難民の支援を担当しているUNHCRとは別組織の国連機関です。
数字で知る難民・国内避難民の情勢
(※2023年末時点)
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200万人 の子どもが難民として生まれている
2018年-2023年の間で難民として生まれた子どもの数は、年間平均で33万9000人。
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75%は
中低所得国に避難中低所得国が受け入れている世界の難民の比率。開発途上国が、全体のうち20%を受け入れています。
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40%
世界で強制的に故郷を追われた人々のうちの、子どもの比率。
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69%は
近隣諸国へと避難イランは380万人近くの難民を受け入れており、この数値は世界最大の受入数となる。続いてトルコが330万人を受け入れている。
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360万件
の新たな庇護申請多くの避難民はアメリカやドイツ、エジプトなどで庇護申請を行った。
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600万人の
帰還民紛争や迫害が原因で避難し、その後母国や住んでいた地域に帰還した人々の数。うち、570万人が国内避難民で33万9300人が難民とされている。
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15万8700人
2023年に再定住ができた難民の数。昨年比で38増。
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440万人
の無国籍者
国籍がないため、自国からの保護を受けられない無国籍者の数。
国内避難民
自国の紛争や迫害が原因で家を追われ、国外に出ず国内で避難している人々。国内避難民の数は年々増加傾向にあり、2023度の世界の国内避難民の総数は、これまでで最多の6830万人にものぼります。世界の国内避難民は、世界で故郷を強制的に追われた人口の大多数を占めており、世界で故郷を追われた人々の約58%が国内避難民と言われています。スーダンでの武力闘争の勃発、ウクライナでの戦争やシリア紛争の長期化、そしてコンゴ民主共和国、ミャンマー等の国々での戦争や暴力行為、自然災害などにより、多くの人が国内での避難を強いられています。
無国籍者
各政府が集計しているデータとUNHCRに報告された無国籍者数は約440万人となりました。どの国からも国民として認められていない無国籍者は、教育や医療へのアクセス、雇用や投票、パスポートを必要とする旅行など、様々な権利が制限されています。現在、無国籍者のデータを報告している国は95か国のみであるため、UNHCRは実際にはさらに多くの無国籍者がいると推計しています。
帰還民
多くの人々が故郷を追われる中、自国や住んでいた地域に帰還できる難民もいます。2023年に自国や住んでいた地域にに帰還できた人は約610万人(難民:100人、国内避難民:510万人)いるとされています。多くの難民や国内避難民が、自国の政情不安や、生計を立てるための手段がないことなどを理由に、安全な帰還ができない状況にあります。
そのため、避難生活が長期化する難民も多くいます。またUNHCRは、難民が自身の意思や尊厳に反して、強制的に帰還されることがないよう取り組んでいます。
第三国定住
第三国定住定住は極めて重要な保護手段・解決策の一つであり、緊急性の高いリスクに直面している脆弱な難民を保護・支援する、UNHCRの中核的な活動の一つです。2023年に再定住できた難民の数は前年比の39%(4万4400人)増加し15万8700人に達しました。しかしながらこの数値は、UNHCRが推定する世界で第三国定住を必要とする200万人のうち、わずか8%しか占めていません。