161万人以上
ウガンダで受け入れられている難民(2024年3月現在)
4万8000人
ウガンダで受け入れられている庇護希望者(2024年3月現在)
81%
受け入れている人々の女性の子どもの割合(2024年3月現在)
ウガンダにおける難民政策
ウガンダは、 周辺の国々から多くの難民を受け入れ、移動や就業の自由、教育・医療サービスなどを提供する政策をとってきた歴史があることから「難民に寛容な国」として知られてきました。2020年に入ってからも、内戦や暴力行為が続く周辺国の南スーダンやコンゴ民主共和国等からの数十万人を超える膨大な数の難民の流入により、ウガンダ国内の負担は増大し、難民受け入れ地域のインフラを圧迫しています。近年では2023年4月に勃発したスーダンでの武力闘争により避難を強いられる数万人の難民も受け入れており、この国に逃れて来る難民はさらに増加の一途を辿っています。特に、既に逼迫している国内の給水システムは、増え続ける難民の数により、さらに深刻な水不足を引き起こし、下痢の症状など水関連の感染症の引き金となっています。UNHCRは国の当局と協力して、難民ひとりあたり一日あたり最低でも20リットルの水を支援できるように取り組んでいます。
ウガンダ政府は、2017年3月に難民の自立を促進し、国の開発計画に難民を含めることを再確認する宣言を発表し、ウガンダにおける「包括的難民支援枠組み」(2016年9月に国連総会で採択された、移民と難民の保護を促進するための国際的な枠組み)をがn開始しています。UNHCRは、難民と受け入れコミュニティのために、開発に関する多様な活動を調整しています。
ウガンダにおけるUNHCRの主な支援活動
水・衛生分野の支援
中長期的な水と衛生におけるインフラを整備。
難民保護
難民居住地の「インフォメーション&サポートセンター」を通じて、難民へ様々な情報を伝え、多岐にわたる支援を提供。
自立支援
作物栽培をトレーニングする生計支援プロジェクトや、難民の小規模貸付グループに参加して家畜や調理器具といった必要なものを購入できる融資プログラムを通じて自立した生計を営めるように支援。
保護サービスの提供
難民居住地の維持。保健、教育、児童保護、水と衛生を含む統合された基本的な社会サービスの提供。
教育
教育省および他団体と協力してUNHCRは「システム強化」の分野を担当。NGOのパートナーと、250以上の難民居住地の初等・中等レベルの学校で教育サービスの提供。
栄養
すべての難民居住地で確認された急性栄養失調の人々の治療を継続。UNHCRのパートナーは、入国、トランジット、レセプションセンターのポイントで新しい到着者の間で急性栄養失調をスクリーニングして検出し、入植地でのケアにつなげることを継続。