難民とは
紛争に巻き込まれたり、宗教や人種、政治的意見といった様々な理由で迫害を受けるなど、生命の安全を脅かされ、国境を越えて他国に逃れなければならなかった人々のことを「難民」といいます。現在、世界の難民の数は約3760万人(うちUNHCRの支援対象者は3160万人、UNRWA*支援対象者は600万人)です。UNHCRは国内外の避難先から帰還した人々(帰還民)の支援も実施しています。
国内避難民とは
「国内避難民」とは国境を越えていないことから、国際条約で難民として保護されない人々のことです。しかし、難民と国内避難民の苦境は同質であることが多いので、共通の支援対策を執ることが最も現実的であることも多いのです。現在、世界に約6830万人の国内避難民がいます。
無国籍者とは
「無国籍者」とはどの国によっても国民と認められない人々のことをいいます。無国籍という状態が生じる原因には様々なものがあり、その中には少数派の人々に対する国籍法上の差別がある場合、国家が独立(国家承継)した際にそれまでの住民の一部が国民として受け入れられない場合、そして関係国の法(両親や出生国の国籍法等)が対立し相容れない場合等が含まれます。現在、世界に約440万人の無国籍者がいると報告されています。
庇護希望者とは
「庇護希望者」は、自身の故郷から逃れて、他の国の避難所にたどり着き、その国で庇護申請を希望する人々のことをいいます。UNHCRは、現在世界にいる約690万人(の庇護希望者がよりよい支援と保護を確保できるように、各国に対して、その権利を守るための法律を整備する提言をします。庇護されると、難民認定や法的保護、援助物資を受けることにつながります。