545万人以上
UNHCRの支援対象者(2024年8月現在)
191万人以上
難民・庇護希望者(2024年8月現在)
312万人以上
国内避難民(2024年8月現在)
サヘル地域概要
西アフリカのブルキナファソ、マリ、そしてニジェールを含むサヘル地域は、世界で最も急速に拡大している人道危機のひとつですが、最も忘れられている危機でもあります。ここ日本のみならず世界でも大きく報じられることがない危機です。
サヘル地域はサハラ砂漠の周辺の乾燥した地域です。気候変動の影響にさらされ、地球温暖化により約80%の農地が退化し、常に食料難と水不足にあえぎ、世界で最も貧しい国々となっています。
武装集団などによる攻撃、ジェンダーに基づく暴力や子どもに対する暴力を含む人権侵害、気候変動といった様々な要因により、この地域全体から多くの人々が避難を余儀なくされています。近隣諸国に影響を及ぼしており、ベナン、コートジボワール、ガーナ、トーゴにまで波及するリスクがあります。
そして、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる世界的な不況、ウクライナでの戦争による食料不足の拡大は、さらなる大混乱をもたらすリスクがあります。難民や国内避難民を受け入れている地域の経済や食料不安が悪化して貧困に陥り、多くの人々が急性栄養失調に苦しんでいます。
UNHCRのサヘル地域における主な援助活動
難民登録
難民があらゆる援助や医療サービスを受けるために必要となる難民登録の手続きを行っています。難民登録をすることによって発行される証明書は難民に人権と尊厳ある生活を提供します。
緊急援助物資の提供
生きていく上で必要不可欠な食料や水のほか、女性が衛生と尊厳を保つための衛生キットを配布するなど、難民が衛生的な環境で生活できるよう支援しています。
シェルター支援
UNHCRは暴力と貧困に苦しめられている地域で窮地にある難民が安心して生活できるようシェルター支援を行っています。