シェルター
UNHCRの活動
シェルター

UNHCRの最重要任務として、人道危機が起きた際に難民に十分なシェルターを確保することが挙げられます。テントやビニールシート、援助物資を最も必要としている人々に迅速に届けるだけでなく、緊急支援の戦略やガイドラインの整備なども急務となっています。極寒の夜や猛暑の日には、援助物資の有無が生死の分かれ目になることもあります。


シェルターにはテント、仮設住居、借家など様々な形式がありますが、いずれも難民にとって、暴力や迫害による肉体的・精神的ダメージから回復するために必要な基盤となるものです。しかし世界各地では、何百万もの人々が命をも脅かす危険な場所に住み、自らの生命と尊厳、そして未来を危険にさらし続けています。


都市部に住む難民
難民の多くは実は難民キャンプではなく、都市部で生活しています。都市部では、難民の多くが賃貸物件を共有したり、使われていない公共の建物や集合施設、スラムや非正規の住居で暮らしています。これらの住居の状態は悪いことが多いため、シェルターを提供することが大きな課題となっています。都市部から離れた地域では、難民キャンプを通じて、難民の保護や人道支援を行うことは一般的です。難民キャンプは、特に緊急時において実用的ではありますが、一方で援助に依存してしまったり孤立してしまうなどの様々な問題も挙げられます。
難民キャンプ

UNHCRと人道支援コミュニティの多くは、難民キャンプの設営はやむを得ない手段であると考えています。なぜなら難民キャンプ以外の他の手段を用いた方が、避難を強いられた人々はより一般的な生活を送れるようになると考えているからです。他に代替手段がなかった場合は、難民の安全を確保できるシェルターを提供すべく、慎重に難民キャンプの立地やテントの選定、及び設営を行います。また、受入コミュニティへの支援も欠かせません。

適切に設営されたキャンプは、環境保護や、難民を火事や感染症拡大などから保護します。その他にも、避難民が食料や水、医療品を手に入れるために、遠くまで歩く必要がなくなります。給水所やトイレは、ライトを取り付け明るくした状態で住居近くに設置することで、女性や少女達が危険にさらされないように努めています。


UNHCRの取り組み
UNHCRは、ドバイ、コペンハーゲン、ダーバンなどの備蓄倉庫からテントを供給するだけでなく、簡易シェルターで使用できるようなビニールシートやマットレスも提供しています。また避難生活が長期に及ぶ場合は、共同シェルターの修繕や新たな住居建築のための資金提供を行い、自立計画の一環として難民が自身で自分の家を建設できるための資材を提供したりしています。

皆様の毎月のご寄付が
難民の未来を力強く支えます

「国連難民サポーター」として月々一定額のご寄付を続けていただくことにより、常に物資を準備して、緊急事態に備えることができるだけではなく、長期の資金計画が必要な、水・食料の安定供給や、学校教育や自立支援など難民の支援を進めることができます。
X

このウェブサイトではサイトの利便性の向上を目的にクッキーを使用します。詳細はプライバシーポリシーをご覧ください。

サイトを閲覧いただく際には、クッキーの使用に同意いただく必要があります。

同意する