27万180人
2023年、地中海を渡りヨーロッパへ到着した人の数
4110人
2023年、地中海を渡る途中で死亡または行方不明となった人の数
9万5190人
2024年、地中海を渡りヨーロッパへ到着した人の数(2024年8月18日現在)
ヨーロッパ・地中海危機について
2015年9月、3歳のシリア人の男の子の遺体がトルコの海岸に打ち上げられ、何十万人もの難民が安全を求めヨーロッパを目指す、ヨーロッパ・地中海難民危機について報道されるようになりました。シリアやイラク、北アフリカなどの紛争や迫害等から逃れるため、数百万人の難民と移民が、危険な海を渡りヨーロッパを目指しました。この危険な旅路で毎年数千人が命を落としているにも関わらず、今でも多くの女性や子ども含む難民が安全を求め、ヨーロッパを目指し海を渡っています。旅路の途中、人身売買を含む暴力や搾取の被害に遭う女性や子どもも少なくありません。この地の難民危機は、今も続いているのです。
命がけでヨーロッパにたどり着いても、難民の苦難は続きます。2020年9月に、ギリシャのレスボス島のモリア難民受入センターで大規模な火災が発生し、大部分が焼失しました。この火災で多くの難民が家を失い、ホームレスとなりました。また、2021年冬には、ベラルーシとポーランドの国境に多くの難民、庇護希望者等が押し寄せ、凍える気温の中で、緊急支援を必要としている人々の命が危険にさらされました。
UNHCRは人道支援を最優先に、1人でも多くの難民の命を守るため、食料や医薬品、そして避難所を提供できるよう、難民援助活動を実施しています。
ヨーロッパ・地中海地域におけるUNHCRの主な援助活動
UNHCRはヨーロッパへの難民の流入に大きく関わるリビアやイタリア等の地域で支援を拡大し、以下のような活動を行っています。
- 保護を必要としている難民・庇護希望者の保護
- 最も弱い立場に追い込まれている人々の特定、難民登録の仕組みを強化
- 横行している暴力から人々を守るための施設の設置や精神的なサポートの提供
- 難民・庇護希望者が必要な医療を受けられるよう支援