ナイジェリア危機について

チャド、ニジェール、カメルーンにまたがるナイジェリア北東部のチャド湖周辺では、過激派グループによる暴力行為に加え、これによって引き起こされた食料不安と深刻な栄養失調によって厳しい状況がさらに悪化し、何百万人もの人々が人道支援を必要としています。

アフリカ北西部、ナイジェリアやニジェール等を含むサヘル地域では、貧困、気候変動、インフラの脆弱性等に直面しており、避難を強いられる人々の保護という課題は、治安状況の悪化、そして社会経済の脆弱性によってさらに深刻化。ナイジェリアから周辺国へ逃れる人のみならず、周辺国からナイジェリアへ逃れる人も増え続けています。

ナイジェリアにおけるUNHCRの主な援助活動

緊急救援活動

毛布、就寝用マット、蚊帳といった救援物資の配布、シェルター、水、食料、生活用品の提供。

保護

難民や国内避難民が尊厳と通常の生活の感覚を取り戻すことを目的とした保護、脆弱性のスクリーニング、基本的なニーズを満たす援助物資の提供、避難を強いられた人々のための社会的および基本的なサービスへのアクセスの改善。
パートナー団体、当局等と共同で、難民、国内避難民、帰還民等が尊厳と日常を取り戻すための支援を実施しています。

自立支援

人権の尊重、性に基づく暴力の犠牲者への法的・心理社会的サポートの他、教育や職業訓練を通じた女性への経済的な自立支援を展開。また、難民の才能を伸ばし、社会での活躍を促進するための援助活動も行っています。

政府への支援

平和と安全の回復に向けた、持続可能な解決策を可能にするための政府の取り組みを支援。国際的・国内的な法的枠組みに関する、当局、パートナー団体、ステークホルダー等のための能力構築や訓練も含まれます。