実践例:中学1年生が難民問題に触れて考えたこと(続編)
公開日 : 2016-10-26
実践例:中学1年生が文化祭で募金活動
2016年6月24日に学生団体SOARが協力して実施されたワークショップ「いのちの持ち物けんさ」に参加した中学1年生が、9月の文化祭にて募金活動を行いました。
「いのちの持ち物けんさ」をきっかけに、自ら行動を起こした鈴鹿中学1年生の活動報告を、鈴鹿中学の吉田先生からいただきました。
以下、鈴鹿中学からの活動報告です。
鈴鹿中学からの活動報告

文化祭での募金活動は、例年募金活動を行っている保健委員会と、難民問題についての学習に取り組んだ1年生が協力して行いました。
来校者の目に止まりやすいところにブースを設けて,国連UNHCR協会から借用したパネルを展示。その前に募金箱を設置し、来校者に募金のお願いをしました。また、1年生の有志には、調べ学習の発表展示をしている教室前で、または校内を移動しながら、募金のお願いをしてもらいました。
調べ学習では、難民問題を切り口に班ごとに分かれて様々なテーマについて調べました。
調べたテーマの例としては、
『日本での難民の方の生活について』、『UNHCRについて』といった近いテーマのものから、『EU諸国のシェンゲン協定について』や『イスラム教について』など現在の国際情勢を取り扱った広い視野のものまでありました。
調べた内容をまとめたものを教室において展示しましたが、在校生や保護者の方など多くの方が真剣に見ていました。

文化祭での募金活動に関わってくれた生徒の感想としては、「実際に活動をしてみて、次からは街中等で募金活動を見かけたらぜひ協力したいと思った。」「また来年も、この内容(難民支援)で募金活動を行いたいと思った。」
などの声がありました。
また、教員からも、
「ただ募金を募るだけでなく1年生の調べ学習と関連した、例年以上に活発な活動となって良かった。」
という言葉をいただきました。
1年生の文化祭への取り組みとしては、例年以上にしっかりとした活動ができたと思います。
これは、6月の講話やワークショップの実施など、UNHCR協会やSOARの方々の多大なるご協力があっての成果だと思います。
本当にありがとうございました。
当日の文化祭の様子
学生の調べ学習資料①
学生の調べ学習資料②
募金活動の様子①
募金活動の様子②
「体験」から始まる難民支援
鈴鹿中学の1年生は、「いのちの持ち物けんさ」というワークショップを通して、今自分が「持っているモノ」で何ができるのか、多くの意見を出し合いました。
いま、自分が持っているもの…。
それは、お金やモノだけではありません。アイデアや行動もその一つです。鈴鹿中学の1年生の活動は、難民問題について座って学習するだけではなく、募金活動という行動に繋がるものでした。
学生団体SOARが目指している「難民問題を自分ごとに」を共に実践できた素晴らしい活動になりました。
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