難民の若者のためのスポーツと福祉プログラム:アフリカ
難民の若者とスポーツ:アフリカでの活動
公開日 : 2020-08-11
ケニア
取り組みの背景
● 北西に南スーダン、東にソマリアと隣接するケニアは48万9000人以上の難民を受け入れ・保護しています。ダダーブの広大なキャンプに住む21万7000人、カクマとカロベイエイキャンプに住む19万3000人以上、そしてナイロビやモンバサなどの都市部に住む7万9000人近くの人々が含まれます。
● 難民人口の約30%が15歳から24歳の若者で、キャンプ内のスポーツ活動に活発に参加します。都市部の難民もUNHCRの支援のもと、スポーツ活動に参加しています。
スポーツの役割
● 若者の社会参加の課題に取り組みます。
● 難民と受け入れコミュニティの両方の若者が性別に関わらず積極的に試合に参加します。
● 障がいを持った人々も平等に参加します。
● 教育や児童保護、社会的統合、性暴力や自立支援といった横断的な分野を推進します。
● コミュニティの構造を強化します。
2020年/2021年のスポーツプログラム(予定)
【ダダ―ブでの活動】
●女子は主にバレーボールやサッカーに参加します。
●2019年にスペシャルオリンピックス・ケニア委員会によるトレーニングを受けた50名のコーチが、障がいを持った人々がスポーツ活動に参加できるよう支援を続けています。
● 難民と受け入れコミュニティの720名の若者が、サッカーやバレーボール、バスケットボールなどの様々なスポーツ活動に参加しています。
●2019年に開催された砂漠車いすレースなどを含む地域の大会に、難民とホストコミュニティの若者が再度参加出来るよう支援します。
●女子の参加を促すために、卓球やビリヤード、ハンドボールや陸上競技などの競技もさらに支援します。
【カクマでの活動】
●「ディーバ・リーグ」を通じた人材育成制度:女子がトレーニングに参加し、成功している女性アスリートの指導を受けます。
●保護としてのスポーツ:安全な学習環境や、社会的統合、社会的包摂などを強化し、より多くの子どもが学校に通い続けられるよう促進します。
●サッカー、陸上競技、バスケットボール、バレーボールなどの活動を促進します。
【ナイロビでの活動】
ナイロビでは、スポーツの活用は子どもと若者を健康にするだけでなく、難民と受け入れコミュニティの両方を含む様々な人々と社会的に一体になれる機会を与えるほか、社会的に取り残される脆弱な若者も力づけます。
●「イスタンブール・サッカー・アカデミー」の取り組み:より多くの子どもと若者が参加できるよう、活動を拡大します。
●「Fútbol Más =サッカーを超えて」の取り組み:子どもと若者に特定の生活スキルを教えます。
【 都市部での活動 】
●「テグラ・ロルーペ平和財団」への支援を通じて、25人の難民と5人のケニア人アスリートに、プロのアスリートとしての能力育成の機会を与えることを目指します。
プログラム予算の例
● ダダーブでバットやボールなどスポーツ用品を・・・約1,000円(10ドル)/1点
● カクマのコーチ向けに公認のコースを提供・・・約4,900円(46ドル)
● ダダーブの難民選手にスポーツウェア・キットなど一式提供・・・約5,300円(50ドル)/人
● ナイロビの難民の子どもたちにスポーツキットとトレーニングセッション・・・約6,900円(65ドル)
● テグラ・ロルーペ平和財団で1人の難民アスリートを1年間支援・・・約318,000円(3,000ドル)
● カクマでの活動における、スポーツ施設の修繕費用・・・約816,000円(7,700ドル)
(1ドル₌106円)