第19回難民映画祭・映画紹介 『永遠の故郷ウクライナを逃れて』 ウクライナからの避難の旅路、それぞれの家族の想い
ウクライナからポーランドへ。避難中の車内で語られる家族の想いをカメラが捉える。
公開日 : 2024-10-18
2014年に勃発したウクライナ東部での紛争に続き、2022年にウクライナにおける軍事行動が発生した。多くのウクライナの人々は安全を確保するため、国内の別の地域、国境を越えた近隣国へ避難を強いられている。 国外に避難した人数は655万人以上、国内避難民は354万人以上にもおよび、ウクライナ国内にとどまっている人々は依然として大変危険な状態にある。
この作品は、ウクライナ市民をポーランドまで運ぶ車内にカメラを設置し、避難する人々の姿を記録したドキュメンタリー映画である。愛するペットでさえも手放し、生きるために必要なもの以外全てを家に置いてきた家族を始めとし、数々の避難民が何万キロにも及ぶ長い旅路を進む。その映像には、戦禍により変わり果てた街の光景が鮮明に映し出され、避難生活を余儀なくされたウクライナ市民の恐怖と悲しみ、絶望の中のかすかな希望の瞬間が深く刻み込まれている。
監督を務めたマチェク・ハメラはポーランドに生まれ、パリのソルボンヌ大学にてフランス文学、 インターナショナルフィルムスクール(EICAR)にて映画制作を学んだ。ロシア侵攻からのウクライナ難民の逃亡劇を描いた本作品はカンヌ国際映画祭、東京国際映画祭で上映された。
避難する人々の背景にどのような暮らしがあったのか。車に揺られ遠くを見つめながら何を思うのか。次の世代を担う子どもたちの未来はどのようなものなのか。本作品を見終わる頃には、人間の尊厳を傷つける戦争について深く向き合うこととなるだろう。メディアの報道だけでなく、その裏側に存在する当事者の声に耳を傾ける重要性に気づくことができるドキュメンタリー映画である。
制作:広島安田女子大学 英語英米文学科 通訳専攻 坂田茉矢、咲賀美里、都守希美、藤井なつみ、藤川愛子、前原萌美
参考:
この作品は、ウクライナ市民をポーランドまで運ぶ車内にカメラを設置し、避難する人々の姿を記録したドキュメンタリー映画である。愛するペットでさえも手放し、生きるために必要なもの以外全てを家に置いてきた家族を始めとし、数々の避難民が何万キロにも及ぶ長い旅路を進む。その映像には、戦禍により変わり果てた街の光景が鮮明に映し出され、避難生活を余儀なくされたウクライナ市民の恐怖と悲しみ、絶望の中のかすかな希望の瞬間が深く刻み込まれている。
監督を務めたマチェク・ハメラはポーランドに生まれ、パリのソルボンヌ大学にてフランス文学、 インターナショナルフィルムスクール(EICAR)にて映画制作を学んだ。ロシア侵攻からのウクライナ難民の逃亡劇を描いた本作品はカンヌ国際映画祭、東京国際映画祭で上映された。
避難する人々の背景にどのような暮らしがあったのか。車に揺られ遠くを見つめながら何を思うのか。次の世代を担う子どもたちの未来はどのようなものなのか。本作品を見終わる頃には、人間の尊厳を傷つける戦争について深く向き合うこととなるだろう。メディアの報道だけでなく、その裏側に存在する当事者の声に耳を傾ける重要性に気づくことができるドキュメンタリー映画である。
制作:広島安田女子大学 英語英米文学科 通訳専攻 坂田茉矢、咲賀美里、都守希美、藤井なつみ、藤川愛子、前原萌美
参考:
https://www.bbc.com/news/world-europe-67760067
https://www.unhcr.org/jp/ukraine-emergency
https://www.japanforunhcr.org/activity-areas/ukraine
第19回難民映画祭