第19回難民映画祭2024・オンラインセミナー
第19回難民映画祭の開催期間中(2024/11/7 - 11/30)、上映作品の背景にある難民問題や社会について学べるオンラインセミナーを開催します。映画を観た人も、これから観る予定の方も、ご参加をお待ちしております!【参加無料・要申込み / Zoomによる開催】
公開日 : 2024-10-01
世界の難民問題、そして、UNHCRの人道支援について学ぶ(ベーシック編)
2024年11月13日(水)20:00~21:00
2024年11月27日(水)20:00~21:00 ※11月13日と同内容
紛争や迫害で故郷を追われた人たちは、この10年で2倍に急増し戦後最多となりました。今や世界人口の69人に1人が自国の保護を受けられず避難生活を送っています。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の視点から世界情勢の理解を深め、UNHCRが世界各地の人道危機にどのように対応しているのかについて知ることができるセミナー。
スピーカー
中村 恵(国連UNHCR協会・事務局長特命 渉外担当)外資系企業勤務を経て、1989年に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に就職。ジュネーブ本部、駐日事務所広報室を経て、ミャンマーにて援助現場での活動に従事し、2000年末に退職。NPO法人国連UNHCR協会の設立(2000年10月)に関わり、これまで職員として勤務。2022年2月に著書『難民に希望の光を 真の国際人緒方貞子の生き方』刊行。
2024年11月13日(水)20:00~21:00
2024年11月27日(水)20:00~21:00 ※11月13日と同内容
ウクライナ人道危機の今
2024年11月15日(金)20:00~21:00
ウクライナの人道危機発生から2年半。避難した人、留まって暮らす人、いったんは避難したけれど帰還した人。今、ウクライナの国内外で暮らす市民はどのような日常生活を送っているのか、現地での援助活動に携わっている人たちから話を聴くセミナー。
ゲストスピーカー
松永 秀樹(独立行政法人 国際協力機構・ウクライナ事務所長)
2024年1月よりJICAウクライナ事務所長としてウクライナの復旧・復興にキーウを拠点に従事。JICA中東・欧州部長、世界銀行中東北アフリカ局チーフエコノミスト・アドバイザー、JICAエジプト事務所長、UNDPイラク事務所シニアアドバイザーとしてウクライナや中東諸国の支援に長年従事。東日本大震災後は、岩手県・遠野を拠点にNGOジャパン・プラットフォームの福島・岩手チームリーダーとして緊急・復興支援を担当。
白戸 純(UNHCRポーランド事務所・副代表)
1998年より、主にUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の法務・保護および緊急支援分野で活動。UNHCRジュネーブ本部(欧州地域局、Division of Emergency, Security and Supply)、トルコ、ルワンダ、旧ユーゴ、スーダン、ウクライナ、ロシア連邦(北コーカサス)、インド、シリア、イエメン、ギリシャに勤務。UNHCR緊急支援ミッションとしてアンゴラ、ウガンダ、エチオピア、ナイジェリア、ジンバブエ、チャド、コロンビアに派遣。また国境なき医師団(MSF)日本事務所において人道問題担当として活動。2024年4月より現職。
【関連する上映作品】
〇永遠の故郷ウクライナを逃れて
紛争下で暮らす子どもたち
2024年11月21日(木)20:00~21:00
世界各地で起こっている紛争、戦争、人道危機。爆撃や暴力に日々さらされてきた子どもたちにはどんな影響があるのでしょうか。30年以上パレスチナで子どもや女性の取材を続けてきた古居みずえさんと、難民の子どもたちの問題について、映画、講演、出版などを通じて発信し、自ら支援活動にも取り組んでいるサヘル・ローズさんによるセミナー。
ゲストスピーカー
古居みずえ(ジャーナリスト、「ぼくたちは見た -ガザ・サムニ家の子どもたち-」監督)
ジャーナリスト、映画監督。アジアプレス・インターナショナル所属。1988年より紛争下における中東パレスチナで、とりわけ女性や子どもたちに焦点を当てて取材を行う。
1998年~2002年はアフリカのウガンダ、アフガニスタンでも取材を行う。2011年より東京電力福島第一原発事故をきっかけに、福島県飯舘村にも通い続ける。著作では『ガーダ 女たちのパレスチナ』(2024年2月増版 岩波書店)、『ぼくたちは見た ガザ・サムニ家の子どもたち』(2023年11月増版 彩流社)など。映画監督作品に『ガーダーパレスチナの詩』(2006年)『ぼくたちは見た―ガザ・サムニ家の子どもたち』(2011年)『飯館村の母ちゃんたち 土とともに』(2016年)『飯舘村 べこやの母ちゃん―それぞれの選択』(2023年)など。
サヘル・ローズ(俳優、タレント)
イラン出身。7歳までイランの児童養護施設で過ごし、8歳で来日。舞台『恭しき娼婦』では主演をつとめ、主演映画『冷たい床』ではミラノ国際映画祭をはじめとする様々な映画祭にて賞を受賞。映画・舞台の出演だけでなく近年では映画監督など表現者として活動の幅を広げ、2024年には初監督作品「花束」が公開された。芸能活動以外にも、個人で国内外問わず支援活動を続け、2020年にはアメリカで人権活動家賞も受賞。
【関連する上映作品】
〇ぼくたちは見た - ガザ・サムニ家の子どもたち -
〇ザ・ウォーク~少女アマル、8000キロの旅~
日本社会の難民問題について考えてみる
2024年11月28日(木)20:00~21:00
紛争や迫害を逃れて日本で暮らす人たちがいます。難民となった人たちを受け入れ、ともに暮らしていく ー 日本はどんな社会に成長していったらよいでしょうか。一緒に考えてみませんか。
ゲストスピーカー
奈良部 慎平(公益財団法人JELA・事務長)
米国大学卒業後、新聞記者、IT企業ディレクター、上場会社営業職などを経て2012年より現職。主に来日難民支援事業に従事。
ラーマ(シリア出身、「UNHCR難民高等教育プログラム」卒業生、教育系企業社員)
シリア出身で11年前に戦争を逃れて難民として日本に来ました。たくさんの困難に直面してきましたが、必死に頑張っていき、さまざまなサポートを経て、日本で大学を卒業することができました。今は社会課題と教育をテーマにしている会社で働いています。趣味:和太鼓、歌うこと、スポーツ。
【関連する上映作品】
〇ピース・バイ・チョコレート
〇学校をつくる、難民の挑戦
〇孤立からつながりへ~ローズマリーの流儀」