難民の若者のための スポーツと福祉プログラム
難民の若者にとってなぜスポーツが重要なのか
公開日 : 2020-08-11
難民の半数近くは子どもたち
世界では今7,950万人以上の人々が強制的に故郷を追われています。約2,600万人が国境を越えて難民となり、その半数近くは18歳未満の子どもたちです。
紛争や暴力、迫害で故郷を追われた人々、なかでも子どもたちは最も弱い立場にあり支援を必要としています。
難民の若者とそのコミュニティにとって、スポーツは身体の健康と成長を促し、精神的な安定と社会的融合を改善するという特に重要な役割を果たしています。
『 難民の若者のためのスポーツと福祉プログラム』とUNHCRの役割
UNHCRでは、若者の積極的で有意義な参加のために、スポーツ特有の力を活かしています。また、子どもと若者を虐待、搾取、ネグレクト、そして暴力から保護するための手段として、スポーツを活用しています。
単に運動とレクリエーションの機会を与えるだけではなく、スポーツの大きな可能性を生活の改善とコミュニティの保護に活用するものなのです。
難民の若者にとってのスポーツの効果
UNHCRの活動の中核である難民保護とスポーツを融合することで、難民の子どもと若者にこのような効果をもたらします。
心身の治癒を促します
コミュニティ内の緊張を緩和します
安全な場所を提供します
教育と生活スキルを支援します
「保護のためのスポーツ」が目指すもの
●難民と受け入れコミュニティための、安全で団結したコミュニティづくりを行います
●難民コミュニティの中で最も社会的に除外された人々の社会的容認を高めます
●若者の生活を立ち直らせ、彼らの精神的幸福感を高めます
この取り組みでは、難民の子どもと若者の生活についてのこの三分野に、前向きな結果をもたらすことを目的としています。
プログラムに参加する子どもと若者だけでなくコミュニティ全体にも良い結果をもたらすことを目指しています。
そのために、難民・避難民の子ども・若者の保護に必要な以下の環境を提供する革新的な手段として、スポーツを活用します。
● 安全で協力的な環境
● 個人のスキルや能力、手腕を形成する機会
● 保護活動の一環としての、スポーツへの有意義な関わりや指導
● 積極的かつ継続的な支援と、仲間、コーチや影響力のある大人からの指導
この環境のもと、子どもと若者は、より社会に受け入れられ、精神的にも安定し、安全で安定した生活を送ることができます。そして、自分自身や周りの人たちの生活に前向きな変化が生まれ、より安全で権利が守られる社会を築く一員となっていくのです。
ご支援のお願い
「難民の若者のためのスポーツと福祉プログラム」を通じた保護・支援を実現するには、世界中の支援者の皆様からの協力が不可欠です。
スポーツ活動を保護と教育の分野と統合させ、大規模に展開することで、世界中のより多くの子どもと若者に支援を提供することができるからです。